その中で「獲り控えで資源量が回復する魚」もいれるでしょうが、「環境条件のせいで減っているだけなので回復しない魚」「環境条件を整えさえすれば回復する魚」も出てくると思われます。
また、現状の話し合いを見る限り「本当に獲り過ぎだと考えられるのに、漁業規制の反対論が強い」という魚もいます。
こんな事態を避けるため、どのような方法で魚の増減やその原因が考えられているのか、簡単に紹介してみます。
こういう状況の時は、国際的な漁業規制と監視を強めたり、不法物の水産物を禁輸したりと、無責任な獲り方をしている国にやり方を変えてもらう必要がありそうです。
例えば、年老いた100キロのクロマグロを1尾だけ獲るのと、0歳で1キロのクロマグロを50尾獲るのでは、前者の方が漁獲量(キロ)は2倍多いですが、1尾しか獲っていないぶん資源には優しいです。
クロマグロやノドグロ(アカムツ)などは、大きくなるほど単価も上がっていく魚ので、基本的には大きくしてから獲る方が資源に優しく経済価値もあるのですが、高級魚として名を上げてからは小さな個体のいる漁場を狙う操業が増えたようです。こういう獲り方が資源や経済価値を損なっていないか、注意が必要です。
ただ、そうやって客観的根拠を出さずに誰かを悪者にしていても、いがみ合いが深まって解決策が話し合いづらくなります。