「日本の海から魚がいなくなっている。そのせいで魚が獲れない」

最近、そんな報道が目立っています。

 

実際、日本の沿岸・沖合で獲れる魚の量は30年前の3分の1。

http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/H28/attach/pdf/index-17.pdf

 

政府も「魚が減った大きな理由として、過去の獲り過ぎがありそうだ」と考え、対策を話し合っています。

http://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/e-minato/articles/71148

http://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/e-minato/articles/73072

 

たしかに、魚が減ってしまえば、最終的には魚を獲る人、加工する人、売る人・食べる人みんなにとって損です。

筆者も前回、魚食文化を守るために「たくさん獲りすぎず、獲ったものの美味しさを追求する考え方」が大切だと書きました。

 

ただ、漁業現場からは「今までのやり方を変えることで、培ってきた日本の漁業が壊されてしまうかも」と不安の声が相次いでいます。

 

では、どうすれば現場の不安を解消しつつ対策も取れるのか

「海を守る」というテーマで最初に書くべきはこれだと考え、書き方を思案していました。

(せっかくブログ立ち上げに沢山の「いいね」をいただいていたのに、遅くなってしまってすみません!)

 

出した答えは、不安の声に対し1問1答、知り得る限りでお応えしてみるというもの。

これから半月~1カ月くらいかけて連載します。

 

さて、科学的にみれば、日本にはまだ、魚を獲り過ぎている部分があります。

ただ、それは漁師さんが一生懸命、働いてきた結果です。

だから、獲り過ぎとか乱獲というネガティブな言葉は、できる限り使いません。

「頑張りすぎ」と表現します。

 

【連載のもくじ】は、こんな感じにします。

(1)漁獲が減ったのは、魚ではなく漁船や漁師さんが減ったからじゃ?

(2)そもそも漁師さんの「頑張りすぎ」って?

(3)日本の漁業者は自主的に資源保護をしてるじゃん?

(4)日本の漁業では魚の保護策が浸透している。なのに、「頑張りすぎ」なんて起きるの?

(5)どうせ中国とかでしょ?「頑張りすぎ」てるのは。

(6)環境変化のせいで魚が減ったのであって、「頑張りすぎ」ではないんじゃないの?

(7:重要)「頑張りすぎ」を指摘させない空気って?

(8)日本で「頑張りすぎ」ているのは一部の大規模漁業だけって聞いたけど?

(9)厳しい漁業規制には、科学調査や漁業監視に税金がかかりすぎるんじゃ?

(10)科学だって正しいとは限らないでしょ?

(11)科学をタテに、実態以上に日本漁業を批判している人がいない?

(12:最重要)漁業者と科学者、どうしたら分かり合える?

(13)漁業規制が強まれば、魚が獲れなくなって漁村・水産業の仕事が減っちゃうでしょ?

(14)漁業規制で漁村全体が儲かったとしても、漁業経営は悪くなるでしょ?

(15)漁獲枠を絞って漁業権を競売するって話があるけど、お金持ち漁師だけが漁業権を独占して漁村が格差社会化するんじゃ?

(16)taketoはなぜ、最初に「頑張りすぎ」対策を取上げたの?

 

これからお書きする「頑張りすぎ」問題は本当に複雑で繊細。

だけど、現代日本だからこそ、取り組む価値がある問題。そう筆者は信じています。

 

打開のカギは、もくじの通り「漁師と科学者が分かり合うこと」。

よろしければぜひ、お付き合いください。