1.環境問題(や貧困)の解消は単なる「正義」というより、長い目の「経済対策」であり、人類の「生存戦略」だと共有すること。

2.問題の解消には、人と人の分断を埋め、国や組織をまたいだ(水産業界がリードしての)協力が要る共有すること。
協力を急ぐなら急ぐなり、協力が遅いなら遅いなりの苦しみがあるので、どうバランスをとるかを議論すること。

3.人は分断し問題の責任を押し付け合うが、分断の背後に善意はあると共有すること。分断マインドは冷静さで克服できるし、お互いの立場を慮り合えば、譲り合う交渉は可能であること。

4.分断を超えるため、皆で「4つのカギ」をつくること。
4.1.各自の責任を客観的に見える化する「海の健康診断」
(海や自然に関わる仕事をしている人はデータ提供をできる)

4.2.研究結果を冷静に共有する分かりやすくて、嫌味と忖度がない科学コミュニケーション
(海や自然の知識を持つ人はメッセンジャーになれる。対象は「海の現実について聞く意欲があるけど話が複雑で分からない」という人)
4.3.責任を負う立場の人を苦しめない制度をつくること
(「環境を守るためのルールを強制されてしまった」と言う人も補償などで極力苦しめず、協力してもらうこと)

4.4.最大のカギ。皆が気兼ねなく本音と知恵を出し合える、風通しの良い気風をつくること
(特に、高齢層と真摯に対話できる若者が現れることが重要。
「問題を見て見ぬフリせず解決できること、変化できることがカッコいい」
「真に賢いのは誰かを論破することではなく、異論にも聞く耳を持ち、異なる立場同士の共存策を出せること」
「より多くの人が納得でき苦しまない、環境保全の方法をつくろう」という空気をつくる。 「異論を聞く耳さえあれば誰だって議論に入り知恵を出せる」体制もつくる) ・・・ 意欲ある熱い人が冷や飯を食わされる現状は、ちょっとよろしくない。 意欲を失えば、本当に海も近代文明も死んでいく。 僕は熱さと記者としての経験くらいしか誇れるものがない。記事の文だけでアプローチできる相手は少ない。 ただ、文章を見た人たちが、トークやアート、料理、科学、海遊び…本人なりの才能を生かして、 本人なりの表現を続けてくれれば、もっともっと多くの相手にアプローチできる。 そうすれば、少しは良い未来が待っていると思う。